対山派「瀧落」

対山派「瀧落」

先日,霧海ジで対山派明暗教会譜と神如道譜を比較してみてとても面白かったので,今度は,「瀧落」で,両譜を比較してみました.ただし,神譜では「瀧源寺伝」と書かれています.

対山派の楽譜にはもちろん敬意を払っていますが,それでも,時々,理解不能の記述があります.音の使い方,個々の音の長さとかフレージングに特にそういうところがあります.何故理解不能かということは,個別に理由があるのですが,つまり楽譜に書いてあるとおりに演奏しないほうが,すっきりするとしか,思えないところが時々あるのです.それが特に多いのがフレージングで,何でここで切れるの?と感じるところが,少なくありません.

神譜の「瀧落」を見てみると神譜には音名以外に多くの記述があるのですが,フレージングについてはほとんど記述がありません.そこで,譜面に惑わされず虚心に音を追っていくと,自分なりのフレージングがはっきりしてきました.

また,両譜では節(というか「部分」)の切り方が大胆に異なっていました.神譜では全体が3節に分かれていました(対山派譜では2節).そして高音(たかね)は対山派譜より1フレーズ前から始まっていました.節の切り方は神譜の方が,よく理解できます.

一方,神譜は少し音を動かしすぎている印象を受ける場所も一部にあります.

中途半端で安易な合成はできませんが,結局,私は神譜寄りの演奏になってきています.

| | コメント (2) | トラックバック (0)