« 酒井欣(1934)「日本遊戯史」 | トップページ | 加藤庸三(長江)編(1909)「日本音楽沿革史」 »

故岩崎俊彌氏伝記編纂会編(1932)「岩崎俊彌」

故岩崎俊彌氏伝記編纂会編「岩崎俊彌」

1932年(昭和7年)10月7日

岩崎俊彌氏伝記編纂会

国会図書館で公開されています(著作権保護期間満了)

Iwasaki01Iwasaki02 

岩崎俊彌の伝記です.1881年(明治14年)1月28日誕生.旭硝子(現AGC)の創業者.蘭の栽培,馬術,投網,鳥類の飼育,料理など多くの趣味を楽しんだようですが,中でも尺八の腕は「出色のもの」だったようです.「尺八の堪能」の項に書かれています.

夫人が「生田流琴曲」で「秘曲まで傳へられた程斯道に堪能」だったこともあり,夫人が「尺八の稽古を勸め」たことがきっかけでした.大阪の野村景久に琴古流,.續いて神戸の内田秀堂,後に鎗田倉之助に師事して「外曲の全部を上げ」ました.その後に東京に移ってからは荒木古童に師事して「本曲(36曲)の總てを上げ」ました.古童の談,「氏の熱心と研究とは相俟つて加連度的に上達し、確に普通の専門家以上の技倆を有つてゐた。」「氏は本尺の外尺七、尺九、二尺の管を用ひてゐたが、此の中で最も好むでゐたのは尺九の管であつた。」「三曲ものになると單に吹奏の技倆の練磨に止まらず、歌曲の研究に進んでゐた。」が引用されています.なお,「氏の常に愛玩してゐた尺八は、殆ど皆斯道の大家三浦欣堂氏の作」また「古童氏は氏の尺八に對する熱心に感動して、多忙な身でありながら特に氏のために一管を作つて贈つた」とのことです.

 

|

« 酒井欣(1934)「日本遊戯史」 | トップページ | 加藤庸三(長江)編(1909)「日本音楽沿革史」 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 酒井欣(1934)「日本遊戯史」 | トップページ | 加藤庸三(長江)編(1909)「日本音楽沿革史」 »