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佐々木幹郎(2014)「東北を聴く」及びCD:「高橋竹山の世界」(2014)

佐々木幹郎「東北を聴くー民謡の原点を訪ねて」
2014年2月20日 岩波新書
ISBN 978-4-00-431473-8


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別の本を探していて,偶然にこの本を見つけました.

詩人である著者が二代目高橋竹山と共に,震災半年後から「被災者たちが住む仮設住宅の集会所や地区の公民館で,津軽三味線の演奏と民謡,そして詩の朗読と津軽三味線伴奏のライブ」を行い,また初代竹山の足跡を辿った旅の記録です.被災地の住民が困難な状況の中で,これまでの東北の過酷な生活の時代と同様に,民謡という芸能が生活の中で力を持っていたこと,持っていることが描かれています.

初代竹山の足跡を辿るうちに初代竹山についていろいろな証言が得られました.「かすかに一点だけ光が見えたらしい.それをたよりに三陸海岸から北海道まで,一人で門付け芸を続けた.「ボサマ」(盲目の三味線弾き)と呼ばれた,「ホイド」(乞食)稼業である」.初代竹山は回想録の中で次のように回想しています.「われわれの歩いた当時は,三味線は唄の付き物であって,三味線の独奏なんてものは,やるもんでなかった.どだい,やったって,聴くもんでねえんだ」.その後,「津軽三味線の独奏曲を編み出した.・・・悲しみが力となるような,メロディアスな津軽の音楽」.これにより,「食べるものを乞い,寝る場所を確保するために,三味線を聴きたくもないと思っている人の前で門付け芸をする世界から,三味線音楽を聴きたいという人々の前で演奏すること」になったのだそうです.


偶然ですが,今年(2018年)の3月に,二代目竹山のコンサートに行きました.久しぶりに聴いた津軽三味線でした.艶やかに強く響く津軽三味線でした.現在の私は音を聴くという姿勢を保つのが精一杯でした.その会場でこのCDを購入しました.


高橋竹山「高橋竹山の世界」
CTCT-2014 R-1420908 高橋竹山
Tikuzan03
高橋竹山の世界

新じょんから変奏曲
津軽あいや節
津軽じょんから節ー旧節ー
三味線よされ
津軽山唄
弥三郎節
中じょんから節
紅がすり抄
鯵ヶ沢甚句
三味線じょんから
十三の砂山
ロンガ・シャーナーズ

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