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宝台院(静岡市)「尺八碑」

静岡駅の近くにある「尺八碑」を見てきました.

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静岡駅から1㎞弱のところに室町時代創建の宝台院(寶臺院)というお寺があります.その境内に「尺八碑」が建てられています.この碑については,小菅大徹(2017)「江戸時代における尺八愛好者の記録 ~細川月翁文献を中心として~」(虚無僧研究会発行)の中の「十 「尺八碑銘」の碑について」に詳細に記述されています.
碑文によれば,この碑はこの地で尺八を教授していた柳井青翁師の功績をたたえ,1890年(明治23年)に師が64歳になったのを期に師を顕彰して門人が建立したことが書かれています.建立の主唱者として,静岡県内の35人,愛知県の1人,石工1人の名前が刻まれていますが,中には10人以上の竹名の人物がいます.女性が2人以上含まれているかもしれません.
明治23年に既に碑を建立するほどに尺八が普及していて,さらに竹名を授与する(または「承認する」)ほどに尺八の組織もできていたということに驚きました.
なお,この宝台院は徳川家康の側室「西郷の局」の菩提寺であり,大きな墓石が建立されていました.また,キリスト禁教令が出るまで家康の侍女「ジュリアおたあら」が信拝したという「キリシタン灯籠」も保存されていました.宝台院は,明治元年(1968年)に江戸幕府が倒れた後,徳川慶喜が明治2年(1969年)に市内に居所を得るまで約1年間謹慎したお寺でもあるそうです.

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