笛(?)の薬味入れ
和食店でこのような薬味入れを目にしました.
お店の人は「笛の薬味入れ」と言っていました.
この写真にはよく写っていませんが,左の端に尺八の歌口を模した切り口があります.右の端には竹の根のようなものが見られ,尺八の管尻のようです.ところが,指孔の数と節の数が明らかに違うので普通の尺八ではなく,敢えて言えば,一節切か雅楽尺八に近いのですが,それでも指孔の数は違うし,まさかそんなマニアックな楽器を模すとは思えません.
尺八風歌口と管尻を無視すれば篠笛に近いかと思いますが,やはり指孔の数が違うのと,右に一つ外れた指孔が不思議です.
結局,何をイメージしたか判りません.そんなことをとやかく言うようなものではないとはいえ,やはり気になります.雰囲気といっても,もう少し現物を見て作ってもらえないかなと,思います.
ちなみに,この料理は店の手作りのおぼろ豆腐で,たいへん美味しくいただきました.
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