« 桜,葉桜,今年の満開 | トップページ | 今年の積雪を振り返ると・・・・ »

松巌寺跡と正安寺跡,そして天蓋修行

宇都宮市の虚無僧寺「松巌寺」跡地と「正安寺」跡地を訪問してきました.

宇都宮市の市街地の中,曲師町の釜川南岸に虚無僧寺松巌寺があったそうです.この寺は1392年(明徳3年)に創立されてから宇都宮市内を転々とし,1649年(慶安2年え)から明治時代の普化宗廃止まで,この地にあったそうです,

同寺については断片的な記録しか残っていないようですが,一部の看主の記録があり,一方,無住のときもあったようです.

この地は宇都宮城の真北になり,宇都宮城の北門から下野国一宮の宇都宮二荒山神社に向かう道のちょうど中ほどにあります.この位置には何等かの意味があると考えた方が良いと思います.

なお,宇都宮市史によれば,宇都宮市の百姓善次が1850年(嘉永2年)に虚無僧同様のいでたちで尺八を吹いて旅に出るという「天蓋修行」を行ったとの記録が残っているそうです.虚無僧とは名乗れなかったので,仲間(たぶん百姓仲間)による「修行中」との証明書を持っていたとのことです.普化宗の末期の姿の一つでしょう.

下の写真は松巌寺があったと思われるあたりの川端です.そして,右の写真はそのあたりから眺めた二荒山神社です.

01   02

近くにある虚無僧寺正安寺跡も訪問しました.岡田冨士雄「虚無僧の謎 吹禅の心」に示された場所です.

寺の跡地にはなにもありませんが,同書によれば,近くに虚無僧墓があるとか.しかし,その場所は,石碑の痕跡があったものの,残念ながら何もありませんでした.写真は左が寺の跡地付近,右が虚無僧墓があったかもしれない場所.

03   04

参考
岡田冨士雄 (2001)「虚無僧の謎 吹禅の心」 秋田出版社
宇都宮市史編さん委員会(1992)「宇都宮市史 近世通史編」宇都宮市

|

« 桜,葉桜,今年の満開 | トップページ | 今年の積雪を振り返ると・・・・ »

尺八資料」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 桜,葉桜,今年の満開 | トップページ | 今年の積雪を振り返ると・・・・ »