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新渡戸稲造 「自警録」

青空文庫に収められている文献です.

新渡戸稲造(1929) 「自警録」

新渡戸稲造(1862-1933)の最晩年の著作です.伝記によれば,若いころは相当の武勇伝があるようですが,晩年になってもいたって意気軒昂のようです.それはさておき,男伊達を気取る若者(?)は腰に尺八を挿すという流行があったのでしょうか?

相馬泰三(1914)「田舎医師の子」でも,若者が尺八を腰にさして夜遊びに出掛けて行きます.尺八は腰に挿すには大きすぎないかとか,歌口はどうしたのかと心配になってしまいます.

わが輩(はい)はつねに男伊達(だて)の制度を景慕(けいぼ)する者である。[・・・中略・・・]任侠(にんきょう)の標榜(ひょうぼう)するところに は、些細(ささい)なる点においてまことに児戯(じぎ)に似たることも少なくない。たとえば手拭(てぬぐい)はどう持つものとか、尺八はどうさすとか、帯 はいかに結ぶとか、語尾はいかに発音するかというがごとき、愚(おろか)なことではあるが。[・・・中略・・・]これらの些細(ささい)の事柄は笑うべきではあったが、まただいたいにおいて彼らのなすところ、物騒(ぶっそう)の傾向なきにあらざりしも、その動機においてはいかにも男性的で、[以下略]

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