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正岡子規「寒山落木 巻一」(1892年?)

大震災の災害と原発の安定化が,まだ,先の見える状況ではまだ無いと感じられ,何をするにしても気の重くなる毎日です.しかし,今は,自分ではどうしようもない心配はひとつ横に置くことにして,努めて平常に戻り,自分の出来ることを従来以上に良く行なうことこそ,復興への協力だと思うことにします.

ということで,このblogも復活です.

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青空文庫で正岡子規の句集「寒山落木 巻一」(1892年?)に,尺八をよみ込んだ句と虚無僧をよみこんだ句をそれぞれ一句ずつみつけました.

青空文庫での小林繁雄氏の解説:
「明治18年から25年までの句作を子規自ら年代順に和綴じにしてまとめた書。明治25年12月「日本」社の記者となり本格的に句作に取り組むまでの習作をまとめてある。」

以下の2句です.

尺八の手に持ちそふるもみち哉

虚無僧の深あみ笠や盆の月

前首は「もみじ」をよみ込んだ多数の句の最後から2つ目の俳句です.そのひとつ前の句が; 

をさな子の手に重ねたるもみち哉

で,なんとなく対になっています.「をさな子」の句では情景が目に浮かんできますが,「尺八」の方は,尺八ともみじの関係が私にはよくわかりません.結局,尺八というものについて正岡子規と私との間に共通認識が無いのでしょう.私は少し,尺八にのめり込みすぎているのかもしれません.

後首は秋と笠(または傘)を読み込んだ連続した七句の内の一句です.虚無僧の黒と明るい月の対比が,秋の夜の風情のなかで浮かんできます.

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blogは復活させますが,いつの日か尺八で祈ることができたらと思っています.
今はまだ,私の尺八はこの重い祈りには軽すぎます.

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