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「あおげば尊し」の原曲

お久しぶりです.

大雪でした.と言っても,ニュースで報道されている秋田や福井ほどではなく,当地としては平年より多かったという程度です.それでも,私の家の庭で120センチ以上の積雪でした.道路の脇に除雪されて積み上がった雪は2メートルを超え,自宅前はこの2週間ほどほぼ毎日の除雪作業が必要でした.疲れました.ガレージの屋根を除雪したところ,除雪した雪はガレージの屋根まで届いてしまいました.家の屋根はまだかなりの雪を被ったままです.写真で紹介できたら面白いのですが,とても撮影する余裕はありませんでした.今日からは少し暖かくなるので,週末までにかなり融けるはずです.

さて,先日の朝日新聞と共同通信社配信ニュースによると,永年の謎だった小学唱歌「あおげば尊し」の原曲が発見されたとのことです.

発見者は、一橋大名誉教授(英語学)の桜井雅人氏.1871年に出版された米国の小学生用歌集「THE SONG ECHO」の中の「SONG FOR THE CLOSE OF SCHOOL」だったとか.

Song_for_the_close_of_school

この歌の詞は以下の通りで,戯れに七五調擬古文で訳文を付けてみました.
(擬古文については知人のアドバイスをいただきました.)

卒業という日米ともに同じシチュエーションの歌でありながら,米国では友との別れの歌であったのが,日本では先生への感謝の歌に変わったところが,米国と当時の日本の違いでしょうか.

We part today to meet, perchance
Till God shall call us home
And from this room we wonder forth
Alone, alone to roam.
And friends we've known in childhood's days
May live but in the past
But in the realms of light and love
May we all meet at last

   この日に故郷(こきょう)を離れ行く 神が我らを呼ばるまで
   学び舎(や)に立ち 見つむるは 一人彷徨(さまよ)ふ異郷の地
   竹馬の友の思ひ出は 共に過ごせし幼き日 
   光と愛に包まれて 我らはまた会わんとや

Farewell old room, within thy walls,
No more with joy we'll meet
Nor voices join in morning song
Nor ev'ning hymn repeat
But when in future yeas we dream
Of scenes of love and truth
Our fondest tho'ts will be of thee
the schoolroom of our youth

   懐かしき学舎を離れゆく 友と過ごせし喜びも
   声を重ねし朝の唄 夕べに歌う賛美歌も
   慣れにし部屋には最早無く 我らは夢見る 将来の
   愛と真実 若き日の学び舎(や)にこそありければ  

Farewell to thee we loved so well
Farewell our schoolmates dear
The tie is rent that linked our souls
In happy union here
Our hands are clasped, our hearts are full
And tears bedew each eye
Ah, 'tis a time for fond regrets
When schoolmates say "Good bye"

   愛する者こそ汝なれ 学びの友と別れゆく 
   契りの紐は解(ほど)けんや 思ひ出の中 腕を組み
   心は満ちて涙あふるる ああ今こそがその時ぞ
   別離の痛みも愛に癒え 友が告ぐるや別れの辞

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コメント

この記事は掲載すぐにゲットしていました。やはりこれまで原曲がわかっていなかったようですね。しかし、私の予測としてケルティック音楽の影響がある思っていましたが、当たっていたようです。この時代のアメリカの音楽の多くはそうだろうと思います。もしかしたら原曲の原曲はアイルランドからかも。

ところで今年もこの週末にカウラに初詣に行って来ました。今年は「秋田菅垣」をセメトリーで献奏して来ました。その次の日辺りから熱波が来ていたのですが、その日は割と涼しく、しかも風があまり吹いていないので、気持ちよく吹けました。セメトリーは小高いところにあるので、いつも風が強くて困るのですが。

投稿: Toorak | 2011年2月 2日 (水) 07時40分

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