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「奈良の古寺と仏像 會津八一のうたにのせて」

長岡市にある新潟県立近代美術館で開催されている標記展覧会に行ってきました.この展覧会の開催に当たっては少々の混乱がありましたが,そのおかげで近いところでの開催に変更されましたので,私にとっては好都合でした.

中宮寺の菩薩半跏像を始め貴重な仏像がお寺ごとに多く展示されていることに驚きました.

まず,趣味的偏見から・・・

中宮寺の菩薩半跏像と,法隆寺の観音菩薩立像(百済観音)(模造)の光背は頭の背後にあるもので,これを「頭光(ずこう)」と言うのだそうです.この二つの像の光背は,像の背後に支柱があってそのうえに光背が設置されていたのですが,その支柱は竹を模してありました.太さからみて真竹です.どういう意味があるのでしょうか.特に意味はないのかもしれませんが,像に直接関係した植物はハスくらいですから,何か意味がありそうな気もします.ちなみに中宮寺の菩薩半跏像はハスの花に足を乗せていました.

法隆寺の金堂の天蓋の上に設置されている金堂天蓋天人が展示されていました.以前,NHKテレビで放映されていた,楽器を演奏する天人です.今回は縦笛と琵琶を演奏する二躯が展示されていました.前者は下の写真のように以前の放映の通りでしたが,改めて見ると,歌口は尺八のように管の外側を切ってあるように見え,しかし管長は座った天人の膝の下までの長さというかなり長いものでした.果たして当時の楽器をどれだけ写実しているかはわかりませんが,琵琶は現在のものとそっくりでしたので縦笛もある程度写実の可能性があります.しかし,このような長い管を自由に扱って合奏できるとは思えません.

Photo

さて,本題では・・・

ひととおり仏像を観て・・・私は中宮寺の菩薩半跏像,法隆寺の観音菩薩立像(百済観音),大安寺の十一面観音菩薩立像(唐招提寺蔵)が,好きです(最後の仏像は,名前だけではどんな仏像か判らないですね).私は癒し系のお顔の像が好きだということが判りました.

ほとんどの仏像,またはお寺に,関連する會津八一の書が展示されていました.若いときに,會津八一の書には随分と感動したのですが,今回,そういう感動はありませんでした.むしろ,優しさと硬さの共存が厳しすぎて,一歩引いてしまったというような印象になりました.

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