« 2010年4月 | トップページ | 2010年6月 »

「奈良の古寺と仏像 會津八一のうたにのせて」

長岡市にある新潟県立近代美術館で開催されている標記展覧会に行ってきました.この展覧会の開催に当たっては少々の混乱がありましたが,そのおかげで近いところでの開催に変更されましたので,私にとっては好都合でした.

中宮寺の菩薩半跏像を始め貴重な仏像がお寺ごとに多く展示されていることに驚きました.

まず,趣味的偏見から・・・

中宮寺の菩薩半跏像と,法隆寺の観音菩薩立像(百済観音)(模造)の光背は頭の背後にあるもので,これを「頭光(ずこう)」と言うのだそうです.この二つの像の光背は,像の背後に支柱があってそのうえに光背が設置されていたのですが,その支柱は竹を模してありました.太さからみて真竹です.どういう意味があるのでしょうか.特に意味はないのかもしれませんが,像に直接関係した植物はハスくらいですから,何か意味がありそうな気もします.ちなみに中宮寺の菩薩半跏像はハスの花に足を乗せていました.

法隆寺の金堂の天蓋の上に設置されている金堂天蓋天人が展示されていました.以前,NHKテレビで放映されていた,楽器を演奏する天人です.今回は縦笛と琵琶を演奏する二躯が展示されていました.前者は下の写真のように以前の放映の通りでしたが,改めて見ると,歌口は尺八のように管の外側を切ってあるように見え,しかし管長は座った天人の膝の下までの長さというかなり長いものでした.果たして当時の楽器をどれだけ写実しているかはわかりませんが,琵琶は現在のものとそっくりでしたので縦笛もある程度写実の可能性があります.しかし,このような長い管を自由に扱って合奏できるとは思えません.

Photo

さて,本題では・・・

ひととおり仏像を観て・・・私は中宮寺の菩薩半跏像,法隆寺の観音菩薩立像(百済観音),大安寺の十一面観音菩薩立像(唐招提寺蔵)が,好きです(最後の仏像は,名前だけではどんな仏像か判らないですね).私は癒し系のお顔の像が好きだということが判りました.

ほとんどの仏像,またはお寺に,関連する會津八一の書が展示されていました.若いときに,會津八一の書には随分と感動したのですが,今回,そういう感動はありませんでした.むしろ,優しさと硬さの共存が厳しすぎて,一歩引いてしまったというような印象になりました.

| | コメント (0)

季刊邦楽 10号

先日の5号に続き,季刊邦楽10号を入手しました.
特集として貴重で勉強になりますが,なかなか読む方が追いつきません.

=====

季刊邦楽 10号 1977年3月
特集一:尺八,その先人の足跡

琴古流の始祖 黒沢琴古・・・・・上参郷祐康
都山流の始祖 中尾都山・・・・・田辺尚雄
竹保流の始祖 酒井竹保・・・・・月渓恒子
上田流の始祖 上田芳憧・・・・・月渓恒子

父を語る
 青木鈴慕・・・・・二代目 青木鈴慕
 北原篁山・・・・・二代目 北原篁山
 納富寿童・・・・・二代目 納富寿童

私の修行法・・・・・山口五郎・山本邦山
福田蘭童先生の思い出・・・・・横山蘭畝
吹いて行く その二・・・・・横山勝也

新春鼎談・・・・・三本会(青木鈴慕・山本邦山・横山勝也)

都山流宗家に関する判決・・・・・編集部

=====

ps. カウンターが4万を超えました. 

こんなblogでも読んでいただける. 感謝! です.
いずれ近いうちに,入手して少しかじっただけの資料をもう一度読み直して,HPの方で整理したいと考えています.

| | コメント (0)

今春のNHKの番組から

この春,NHKテレビで毎月のように興味のある番組が放映されました.

●NHK 2010年3月23日(火) 20:00~21:00
NHKプレミアム8 シリーズ伝統芸能の若き獅子たち -藤原道山

藤原道山氏の最近の活動のルポ.作曲の様子,山本邦山氏,我妻宏光氏らとのコラボレーション音楽の制作過程,お弟子さんの指導の様子などが取り上げられていました.このルポの中では道山氏の活動は,尺八での新しい音楽の範囲を広げると言うよりは,他の楽器・他の演奏家とのコラボレーションによる尺八の演奏の可能性の拡大を目指しているようでした.

●NHK 2010年4月29日(木) 14:00~15:00
芸能花舞台 -古典芸能の今- 演奏家を中心に

三人の若手演奏家が取り上げられ,その一人が善養寺惠介氏でした.演奏曲目は根笹派錦風流「三谷清らん」.演奏者本人の責任ではないのでしょうが,録音にエコーがかかりすぎと感じました.善養寺氏の演奏に人工的なエコー効果は必要なく,むしろ邪魔だと感じています.

●NHK 2010年5月8日(土) 14:00~16:00
NHK邦楽技能者育成会記念演奏会 

育成会発足から55年たち,今年で幕を下ろすことになったのだそうです.この演奏会は育成会としての最後の記念演奏会.実は,今回の演奏曲目も含めて,育成会で演奏されている曲群に私はほとんど興味がわきません.それでもこの番組には,私がなかなかお姿を拝見することのできない巨匠,中堅,若手が出演されていましたので録画して見ることにしました.4月にご逝去された横山勝也氏の晩年の姿をインタビューで拝見できました.

| | コメント (0)

« 2010年4月 | トップページ | 2010年6月 »