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太田記念美術館の浮世絵に描かれた尺八

東京都渋谷区の原宿駅の近くにある「太田記念美術館」は,故太田清藏氏が収集した約12,000点の浮世絵を展示する美術館です.この美術館が2005年に開催した企画展「浮世絵の楽器たち」のカタログを入手しました.この美術館が所蔵する浮世絵の中で,楽器が描かれているものを選んで展示したものでした.三味線や琴が最も多いのですが,尺八が描かれた浮世絵もあります.いくつかの虚無僧の絵が広重の東海道五十三次などに描かれていますが,それは今回の企画展の範囲外.歌舞伎絵のいわゆる伊達虚無僧や,派手な衣装の女性に尺八を持たせて伊達虚無僧に見立てた「見立て絵」が多いようです.浮世絵ではありませんが,北斎漫画に虚無僧が2人,尺八の演奏者が2人,描かれているようです.北斎漫画の虚無僧と尺八演奏者はなぜか全員が後姿です.

大森善清「みだれ藤」(元禄16年:1703):三味線と尺八の合奏
鳥居清倍「七福神の花見」:七福神が楽器をもったり,歌ったり,踊ったり.寿老人が尺八.
鳥文斎栄之「見立五人の茶屋女」:白波五人男or雁金五人男に見立てて.
歌川豊国「初代中村芝のほてい市右衛門」(文政元年:1818):雁金五人男に尺八を持たせて.
歌川豊国「五世松本幸四郎の雷庄九郎」(文政元年:1818):雁金五人男に尺八を持たせて.
歌川豊国「七世市川団十郎のかりがね文七」(文政元年:1818):雁金五人男に尺八を持たせて.
歌川国貞「東海道五十三次之内 白須賀之図」:虚無僧姿,でも女性に見える.
歌川国貞「花誘吉原の夜雨 東八景ノ内 中村歌右衛門」
豊原国周「五世尾上菊五郎の天人吉三」(明治3年:1870):白浪五人男に尺八を持たせて.
豊原国周「七世河原崎権之介の雷神五郎蔵」(明治3年:1870)
豊原国周「六世坂東三津五郎の弁天鐘吉」(明治3年:1870)

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コメント

善養寺氏の虚無尺八の折、行くつもりでした。
来年の東京への機会には、是非見たいです。

投稿: 虚韻 | 2009年12月 8日 (火) 08時11分

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