宮川如山の虚空
お久しぶりです.
宮川如山の虚空のSPレコード(コロムビア 28422)を蓄音器の生演奏で聴く機会がありました.ノイズがほとんど無いという保存状態の良いSPレコードで,しかも蓄音器は歴史上でも最高水準のものという,普通はありえない幸運で,背筋に汗をかいたくらいに興奮してしまいました.SPレコードは200回も演奏すると擦り減ってしまうという消耗品ですので無理を言えないのですが,それでも2回聞かせていただきました.以下はその感想です.
1.尺八がビンビンに鳴っていました.音の初めの当たりの部分も含め,かすれた風音(息の音)はほとんど聞こえませんでした.
2.演奏が速い.ただしこれは録音時間の制約(表裏で6分余)に合わせたかもしれません.それにしても速かった.長く引いた音は最初のツレーくらいのものでした.じっくり静かに聞かせるという演奏ではありませんでした.
3.ユリは全く無し.甲乙共にチ音だけは例外で,この音だけは必ずユリが入っていました.ウ音はすべて経過音の扱いで,ユリを入れられないほど短い音しかありませんでした.
4.チとツの音高はかなり高く,カリ音から少し下がっただけでした.少し速い旋律の中では,チとツは完全にカリ音でした.
5.チとウの音高の間隔は極めて狭く,したがって,ウはレとり(ヒ)の中間より高かったような気がします.
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