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蓮芳軒・喜善軒「鶴之巣籠」の練習始

神譜「蓮芳軒・喜善軒 鶴之巣籠」は東北系「鈴慕」のバリアントの一つ(月渓,など)と聞いてはいたものの,演奏を聴いただけでは何のことかわかりませんでした.ところが楽譜を仔細に見てみれば間違いなくそのとおりで,特徴的な修飾を取り去ってみれば基本構造・主要旋律構造が布袋軒「鈴慕」,松巌軒「鈴慕」,「越後三谷」(いずれも神譜)とそっくりでした.とくに松巌軒「鈴慕」とはそっくりで,演奏中に「(少し前の演奏は)あれでよかったのか?」などと考えたりして,うっかりすると,いつの間にか松巌軒「鈴慕」に入ってしまうことがあるほどよく似ています.作・編曲者の明確な珍しい曲なので,曲の伝承どおりということなのでしょう.

曲の構成は「鈴慕」系の「山型構造」(月渓)になっていて,中ほどに高音があります.この点では全体のほぼ2/3くらいの位置にその最高潮の部分があるという,なんとなく黄金比にしたがっていうような印象を受けます.その最高潮部分の後は前半部分の短い繰り返しになっていますが,聴いている人には判らない程度の差異で,フレーズの順が前半と逆順になっています.このため,演奏者は前半は次第に高潮していき,後半は,聴いていいる人は前半の繰り返しを聴いているように感じながら,実は演奏者は逆順で静まっていかざるをえない(自然にブレーキがかかる)・・・・という仕掛けがしてあるように感じますが,どうなんでしょうか?

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