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上村雪翁「尺八独案内」

上村雪翁「尺八独案内」1895年(明治28年)矢島誠進堂

国立国会図書館の明治時代文献から上村雪翁「尺八独案内」の古典本曲関係部分を私のHPに入力しました.

明治中期の教則本です.はっきりと古典指向がみられます.初心者用の教則本ですが,地唄の譜もあり,虚無僧本曲も2曲掲載されています.「端唄雑曲ノ如キヲ吹奏セシムルハ固(もと)ヨリ本旨ニ非ズ」との記述もあります.それにもかかわらずそのような譜を掲載するのは「時ノ流行ニ伴フノ方便(てだて)ノミ」と言い,当時の尺八界の状況に忸怩たるものがあったのではないかと感じます.

それにしても,ほとんどすべての漢字に読み仮名が振ってあるのはいいのですが,「本書(このしよ)歌曲(うたの)中(うち)地方(ところ)ノ訛音(なまり)等(てう)ニ因(よ)リ」の調子で,却って振り仮名の無い方が読みやすいように思います.しかも同じ漢字熟語でも場所によって振り仮名が異なるとは...例えば「合奏」には「あは(する)」と「がつそう(す)」の2種があります.

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