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越中おわら節

先日の京都芸大のSPレコード・アーカイブの中に越中おわら節のSPレコードがありました.この民謡は胡弓,三味線,太鼓が伴奏するものですが,解説書を読むとかつては尺八が加わっていたこともあるそうです.ただ,尺八の音が歌とかぶってしまうので次第に入らなくなったとのことです.ですから尺八は詩吟でのように歌に合わせるものかと思っていましたが,この音源を聞くと胡弓のパートをそのまま演奏していました.そうすると私がおわら節のCDから採譜した胡弓の譜が尺八譜として使えます.

私はおわら節が好きなので時々演奏していますが,この譜は尺八には難しい.装飾音が多い上に音の動きが大きく,しかも大甲から乙ロまで動き回ります.この旋律を尺八でゆったりと,物悲しく,思いを込めて演奏するにはかなりの腕前が必要です.おそらくそういう理由で尺八は消えたのではないかとも思えます.

尺八なりの旋律でおわら節に参加してみたいものだとは思いますが,他流試合は生半可な気持ちではできません.私は,胡弓は胡弓にまかせておいて尺八は歌と対峙したほうがよいように思います.

参考:京都市立芸術大学・京都伝統音楽研究センター

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