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霧海ジ

霧海ジを友人の前で演奏する機会がありました.

霧の中から聞こえてくる鈴(鐘)の音のイメージと説明しましたが,門外の人に尺八(笛)と鈴(鐘)との関係を言葉で説明するのは難しいものがあります.伝説の話では説得力がなく,何曲かを聴いてもらうしかないのでしょう.

さて,霧の中の鈴(鐘)の音とはどんなものかと,練習しながらあらためて考えました.近くで弱く打つと柔らかいけれど芯のある堅い音が出ると思います.近くで強く打つと明るく,堅い強い音が響き,次第に柔らかい音に変わって長く継続するのでしょう.遠くで強く打つと,音も霧で包まれて,柔らく,長い余韻の音がすると思います.遠くで弱く打つと曇った弱く,短い音がすると思います.鈴(鐘)を連打すると,次第に少しずつ早くなり,早くなるにしたがって音が弱くなるのが自然でしょう.連打の間隔が短くなると,余韻が重なり,音の減衰が少なくなるように思います.連打の最後の1,2音は少し強く,少しゆっくり打つことになりそうです.こんなことを考えていると,曲の中で音の強弱と,音色と,音の形を工夫することで,音の距離も感じられるようになれたらいいなと思いました.

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