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川本逸童「尺八独習初歩」

国立国会図書館明治時代文献の川本逸童「尺八独習初歩」の一部を入力しました.

筝・三弦との合奏の場合には,やはり,八寸管または九寸管のいずれかとしています.岩津庄兵衛「一閑流尺八本曲独習解」での記述と同じです.

合奏についての注意書の部分では当時の三曲合奏の様子が伺えます.筝・三弦は多くの場合に譜面無しの口伝で習っていたようです.その結果,同じ曲でも演奏が異なる場合があるので,そのような場合は尺八の方が筝・三弦に合わせることが必要とのことで,その逆ではないようです.著者の譜面は「數多ノ專門家ト合奏シテ正確ト認メ得ルモノヲ採用シタ」にもかかわらず,演奏ごとに尺八は筝・三弦の演奏の方に合わせるのだそうです.やはり三曲合奏に後から参入した者としての礼儀があったのでしょうか,それとも遠慮? それとも尺八はあくまでも「伴奏者」としての立場との認識でしょうか.

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