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岩津庄兵衛「一閑流尺八本曲独習解」

岩津庄兵衛「一閑流尺八本曲独習解」1897年(明治30年)愛知堂

この本も昨日の小川「尺八獨稽古」も共に国立国会図書館の公開書籍です.

関係があると思われる部分をテキストとして入力しておきました.
「尺八獨稽古」

この本は別本として出版されている楽譜(本曲,外曲)の解説本のようです.本書掲載の出版広告に「一月寺冷法寺両本山吹合正印附 尺八本曲譜」があります.明治30年には両寺の伝承があったようです.著者は荒木古童とその同時代人に接する機会があったのでしょう.この譜本がどこかにあるといいのですが...

ところで何故「鈴法寺」が「冷法寺」なのか? 「器譜共に專門大家に乞ふて一々削正を加へ努めて其完全を期す」とうことですから知らなかった訳がなく,あまり漢字にこだわらなかったのか??

「筝三絃等に合するには成べく音調低き方宜しきゆゑ尺八は一尺八寸より九寸位の竹を用ふべし」これは地唄のことだと思うのですが,当時の地唄(著者の周りでは?)は今より音程のピッチが半音ほど低い演奏だったのでしょうか??

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コメント

米川文子さんも半音低く、1尺9寸で録音していました。昔は筝の糸も、絹で切れやすく、ゆるく締めていたので1尺9寸が良かったと聞いたことがあります。
私は「尺八は1尺8寸を基準にするから尺八という」という説に疑問を持っています。1尺8寸が基準になるのは、ごく最近のことですから。

投稿: 虚無僧一路 | 2007年10月27日 (土) 22時56分

なるほどそうですか.多数の楽器で合奏するのではないので,みんなで下げようという合意ができれば下げられますよね.音色の違いは気にならないのでしょうか.筝は糸の張力は同じだからあまり気にならないかもしれませんね.三弦は糸の張力は弛みますが,音色の変化は僅かでしょう.尺八は楽器の違いによる音色の違いの方が大きいかもしれません.絶対音感が問題になる世界ではないからその点は良いのでしょうが,尺八吹きの中には気になる人がいるかもしれないと思います.それも現代的な耳かな.

投稿: Yatou | 2007年10月28日 (日) 23時23分

「尺八獨稽古」は小川儀三のものですよね。
本曲譜がついていたように思います。
表記は西園流に近かった?忘れました。

「鈴法寺」が「冷法寺」となっているのはだいたい昔は言葉の音のみで伝わっているものが多く、漢字の間違いについては無頓着だったようです。

地唄は少し年配の方だとやはり九寸くらいのほうが
歌いやすいようですね。
聞いていても落ち着いてよいように思います。
最近はチューナーで音を取る影響か、九寸を使う機会があまりなくなっています。
昭和初期くらいには九寸の銘管というのはけっこうあったのですが今ではいまひとつ出番がなくなっています。
江戸時代の関東だとなぜか1尺7寸というのがけっこうあったようです。

投稿: ろめい | 2007年10月30日 (火) 20時58分

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