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論より練習

ともかく練習しなくてはお話にならないし,楽しくもない.出来ない場合は仕方ないとして,この週末は先週に続いて1日2時間ずつを使えました.昨日は根笹派の全曲1回のあと,根笹派「虚空」を前半5回,後半5回,全体とおして2回,そして明暗対山派の「瀧落」を1回半.今日は根笹派全曲通しで2回(に実は少々足りず).これからも週末は最低このくらいはやりたいものです.まだ曲の風情などの段階ではありません.平日も毎日30分くらいは何とかしたいのですけど,なかなかそうもいかない..

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極道酔人「尺八音譜集 第三編 雑曲集」

極道酔人「尺八音譜集 第三編 雑曲集」

国立国会図書館明治時代文献の極道酔人「尺八音譜集 第三編 雑曲集」の一部を入力しました.

「尺八ハ高尚」なので「俗曲ハ好ンテ吹クベカラザルモノ」だけれども,「隠シ藝トシテ酒席等ノ座興ニ」演奏することもあるので,この譜を出版したとのこと.明治時代末の尺八風俗が垣間見れるようです.

そういえば,先日は,私も「酒席」で根笹派の本曲を演奏したような...

この本には月刊雑誌「尺八界」の広告があります.どんな雑誌だったのか興味があります.

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国立国会図書館「明治時代の文献」

国立国会図書館で公開されている明治時代文献が今年の春に追加されていました.そこで以下の11冊の文献を新たにダウンロードしました.これらは私のHPの「明治時代の文献」に追加しておきました.重要な部分,面白そうな部分を少しずつテキスト化していますが,なかなか進みません.

尺八:山崎恒吉(頼有膓)編「音楽と其趣味」1906年(明治39年)
尺八:堀成之「今古雅談」1892年 (明治25年)
尺八:尚文館編輯局編「国民百科全書」1910年(明治43年)
尺八:中島吉太郎編「琴と笛」1902年(明治35年)
尺八:橋本海関「百物叢談」1903年(明治36年)
尺八演奏法:中尾都山「尺八音譜解説」1908年(明治41年)
文学:桜井祐男「生を教育に求めて」1921年(大正10年)
文学:吉田絃二郎「草路」1921年(大正10年)
文学:西森武城「滑稽記事論説戯範」1890年(明治23年)
文学:柾木正太郎「敵討御堂前実記」1888年(明治21年)
普化宗:物集高見「新撰国文中学読本」1897年(明治30年)

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岩津庄兵衛「一閑流尺八本曲独習解」

岩津庄兵衛「一閑流尺八本曲独習解」1897年(明治30年)愛知堂

この本も昨日の小川「尺八獨稽古」も共に国立国会図書館の公開書籍です.

関係があると思われる部分をテキストとして入力しておきました.
「尺八獨稽古」

この本は別本として出版されている楽譜(本曲,外曲)の解説本のようです.本書掲載の出版広告に「一月寺冷法寺両本山吹合正印附 尺八本曲譜」があります.明治30年には両寺の伝承があったようです.著者は荒木古童とその同時代人に接する機会があったのでしょう.この譜本がどこかにあるといいのですが...

ところで何故「鈴法寺」が「冷法寺」なのか? 「器譜共に專門大家に乞ふて一々削正を加へ努めて其完全を期す」とうことですから知らなかった訳がなく,あまり漢字にこだわらなかったのか??

「筝三絃等に合するには成べく音調低き方宜しきゆゑ尺八は一尺八寸より九寸位の竹を用ふべし」これは地唄のことだと思うのですが,当時の地唄(著者の周りでは?)は今より音程のピッチが半音ほど低い演奏だったのでしょうか??

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練習

このところ,時間的にも精神的にも忙しくて練習がおろそかになっていましたが,昨日・一昨日の週末はわりと練習ができました.昨日は2時間を使いました.根笹派の全曲を通しで1回演奏し,次にその中の「通り」を5回,「門付け」を5回,「鉢返し」を5回,これらを通しで2回,そして2尺1寸管に持ち替えて「霧海ジ」を2回.十分ではないのですが,これだけ吹けば気持ちよくなります.もう少しの間はこのようにしてレパートリーの総ざらいをしたいと思います.しばらくご無沙汰だったので.

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小川儀蔵「尺八獨稽古」(西園流)

小川儀蔵「尺八獨稽古」1891年(明治24年)

5月ころにこの本を紹介しましたが,この中に尺八製作法が書かれていましたので,テキストとして紹介します.
http://homepage3.nifty.com/umiosa/literature3/ogawa.htm

所謂「十割法」と「九割半法」が紹介されています.どちらが良いと云うのでなく,両方紹介されていますが,どちらを採用するかで音律が違ってくるはずで,それでもどちらでも良いのでしょうか? また,管長に対する孔の位置として製作法が紹介されていますが,音律の調整については全く言及されていません.「正確な位置」に孔をあけることが「合式」で,音律を合わせることは重要ではなかったのでしょうか? とても不思議です.

さて,以前に紹介したとおりこの本には「山夜」,「戀慕」,「瀧落し」,「鶴のすごもり」の4曲の本曲の譜が紹介されています.外曲として地唄の譜が9曲紹介されていますが,いずれも中伝以上の本格的な曲です.

著者は愛知県犬山町(たぶん今の犬山市)在住です.そこで,ひょっとしたらと考えて先日のろめいさんがblog(日曜虚無僧)で紹介されている西園流「三谷」の演奏と比べてみたところ,そのとおり,西園流の譜でした.

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海底古木(の中の竹)

7月16日の中越沖地震のあと,震源地に近い柏崎市から出雲崎町の海岸に古木の切れ端が大量に出現しました.調査によってこれは縄文時代中期から後期(3100年から6500年前)の木が海底に埋まっていたものであることがわかりました.新潟県がこれを配布してくれるというので,早速,出かけてもらってきました.古木の多くは10~20cmに折れ,削られて丸みを帯びていました.当時の大災害で一気に流され,土石流の中で削られ,海底深く(数10m)土と共に沈んでいたと考えられます(他の推定もありえる).地震によって長い眠りからさめて出現したのです.地史のロマンです(と,感じるのは私だけ?).ただかなり風化していて,空気に触れて乾くと崩れてしまいそうです.

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ところでその中に竹を見つけました.縄文時代の竹? と,尺八吹きの私は一も二もなく拾ってきましたが,よく考えれば,マダケは中国原産の帰化植物なのでおそらく縄文時代に国内にはマダケは無かったはず.地震のどさくさの中で海底古木といっしょに海岸に浮いていて,まとめて陸揚げされたものでしょう.残念...

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「授業をふける」

かねてから疑問に思っていたことひとつ:

「ふける」という動詞があります.

同音意義語が多くある中で(老ける,更ける,耽る・・・),漢字が使われていない自動詞で逃げて姿を消してしまう意味の語があります.

「逃げだす.脱けだす.姿をくらます.」例:授業をふける(大辞林)

「逃げる.」例:侍はふけった,ふけった(大辞泉)

「逃げる.行方がわからなくなる.駆け落ちする」(広辞苑)

少々,古い言葉ですね(「授業をふける」はその昔に使った覚えがありますけど).

語源が気になって調べても判らないのですが,これって,臨濟録の中の普化禅師の逸話;
市人競往開棺 乃見全身脱去 祇聞空中鈴響 隱隱而去
(普化禅師が入っているはずの棺桶を開けてみたら中は空っぽで,空中から鈴の音が響いていていて,それが次第に消えていった)
に由来する言葉なのでしょうか?

誰かご存知ないでしょうか?

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雨の連休は読書

最新刊の小方厚「音律と音階の科学」(講談社ブルーバックス)を入手して読みました.ピタゴラス音律,純正律,平均率,音の協和,和音,コード進行・・・などについて,アマチュアによるアマチュア向け解説で,私にとっては類書の中で最も判りやすい本でした.これまで何となく疑問に思っていたことで初めて理解できたことが幾つかありました.お薦めの一冊です.

民族音楽についても一章がありました.そのタイトルが面白くて,「民族音楽に理屈を付ければ」,サブタイトルが「当事者には無縁な理論だが・・・」.そのとおりでしょうね.虚無僧尺八本曲の音律はここに入ります(が,言及されていません).

私が琴古流で尺八を始めたころに地唄を合わせていただいた先生は,譜を使わずに口伝で習った方だったので,西洋音楽で育った私としては,常識と思っていた12音と違う音高で音が演奏され,また譜の上では同じ音でも旋律の中で音高が変化するなど,かなり戸惑った記憶があります.もちろんその先生の演奏が地唄の伝統として正しいことはすぐにわかりましたが,地唄に興味が持てなかったので,結局,身につきませんでした.惜しいことをしたものだと思います.

伝統

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