善養寺氏リサイタル その1
10日の善養寺氏のリサイタルを聴きました.
小さなホールのため間近で演奏を聴かれました。1列め(演奏のすぐ前)と3列めで聴いたところ,驚いたことに,尺八の音がかなり異なって聞こえました.私は,1列めで聞いた,細かい雑音まで聞こえた音が好きです。
間近で演奏を聴いて,弱音の美しさに強い印象を受けました.むしろ弱音の方に竹筒の響きがあったようにも感じられました.もちろんこれは単に音色だけの効果ではありませんし,また強音あってこその弱音です.
永田砂知子氏の創作楽器「波紋音(はもん)」との「調子」での合奏は,善養寺氏が表現した通り,墨絵に金粉を効果的に塗したような演奏で,とても美しく,楽しい演奏でした.二人の演奏の受け答えは,二回めのほうがずっと良くできていました。
前回2004年のリサイタルでも小澤明彦氏のライティングは良いと思いましたが、今回の滝落のライティングは特に良かったと思います.
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