« 善養寺惠介氏演奏会(10月10日) | トップページ | 善養寺氏リサイタル その1 »

対山派「瀧落」

対山派「瀧落」

先日,霧海ジで対山派明暗教会譜と神如道譜を比較してみてとても面白かったので,今度は,「瀧落」で,両譜を比較してみました.ただし,神譜では「瀧源寺伝」と書かれています.

対山派の楽譜にはもちろん敬意を払っていますが,それでも,時々,理解不能の記述があります.音の使い方,個々の音の長さとかフレージングに特にそういうところがあります.何故理解不能かということは,個別に理由があるのですが,つまり楽譜に書いてあるとおりに演奏しないほうが,すっきりするとしか,思えないところが時々あるのです.それが特に多いのがフレージングで,何でここで切れるの?と感じるところが,少なくありません.

神譜の「瀧落」を見てみると神譜には音名以外に多くの記述があるのですが,フレージングについてはほとんど記述がありません.そこで,譜面に惑わされず虚心に音を追っていくと,自分なりのフレージングがはっきりしてきました.

また,両譜では節(というか「部分」)の切り方が大胆に異なっていました.神譜では全体が3節に分かれていました(対山派譜では2節).そして高音(たかね)は対山派譜より1フレーズ前から始まっていました.節の切り方は神譜の方が,よく理解できます.

一方,神譜は少し音を動かしすぎている印象を受ける場所も一部にあります.

中途半端で安易な合成はできませんが,結局,私は神譜寄りの演奏になってきています.

|

« 善養寺惠介氏演奏会(10月10日) | トップページ | 善養寺氏リサイタル その1 »

対山派:瀧落」カテゴリの記事

コメント

自分のコメントばかり連続して恐縮します。

対山の自筆譜を見ています。
曲名は「瀧落」でなくて「瀧落曲」。
切れる場所(つまり句点というか大きな丸印(○)の付いているのは)、音程のみを書けば、
ツロ、ツレロ、ウレ。
この3パタンのみで、特に不自然なところはないようです。
むしろ素直すぎるくらいですね。

対山の作譜と、現在の対山派の公式の譜面が違うということなのでしょうか?

投稿: ペリー | 2006年10月 9日 (月) 13時00分

対山派の譜は幾つかあって,月渓(2000)によれば,樋口対山の譜5種以外にも小林紫山,谷北無竹,小林紫山/富森虚山の各譜があるそうです.現在の明暗教会譜がこれらのどれに最も近いのかは,私は知りません.

投稿: yatou | 2006年10月10日 (火) 00時22分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/186472/12191197

この記事へのトラックバック一覧です: 対山派「瀧落」:

« 善養寺惠介氏演奏会(10月10日) | トップページ | 善養寺氏リサイタル その1 »