« メリからカリへ | トップページ | 練習で »

霧海ジ

霧海ジは調性の無い,またははっきりしない曲だと思っていました.そのために霧の中に漂うような独特の雰囲気があるのだろうと思って演奏していました.久しぶりに楽譜(対山派明暗教会譜)を持ち出してしげしげと眺めてみると,そうでもないのでは? と,感じました.

旋律の流れをみて,22のフレーズに区切ってみました.一部に区切りが良く判らないところがありますので仮の区切りです.そして,その終止音を並べてみると...

現行の対山派の演奏は5音音階に正確には当てはまりませんが,楽譜上(≒伝承上)の音階として,
ロ=イ=ツ(大メ)=D,また,レ=ウ=G,
としました.

すると,22のフレーズ終止音のうち,15がD音,5がG音,残りの2がA音でした.最後の2つのA音は,チのカリで,もともと5音音階から外れた音なので,これを除くとすべてがDとGという,5音音階の中の核音でした.

楽譜に暗示されているとおりに音階を演奏した場合には,霧海ジでも明確な調性が現われるようです.ただし,そのような演奏を良しとするかどうかは,感性の問題でしょう.

|

« メリからカリへ | トップページ | 練習で »

対山派:霧海ジ」カテゴリの記事

コメント

そうですね。確かにロの終止が多く、たまにレですね。
でもなんだか終止感がないのはどうしてでしょうか。
この曲のポイントは「ハ(り)」と「チ」のような気がします。
この二つの音が何ともいえない浮遊感を醸し出しているような気がします。
私の一連の「霧海ジ」の発言にトラックバック付けさせていただきました。

投稿: ろめい | 2006年9月 4日 (月) 23時57分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/186472/11748718

この記事へのトラックバック一覧です: 霧海ジ:

» 「霧海篪」の考え方3 [日曜虚無僧~尺八1本を友として]
まとまりのなく、自分で納得できていないまま大阪の本曲会で「霧海篪」を演奏した。 [続きを読む]

受信: 2006年9月 4日 (月) 23時49分

» 「霧海篪」の考え方 [日曜虚無僧~尺八1本を友として]
私にとって「霧海篪」は苦手の曲の一つである。 今日は半日吹いていて、何が苦手なの [続きを読む]

受信: 2006年9月 4日 (月) 23時50分

» 「霧海篪」の考え方2 [日曜虚無僧~尺八1本を友として]
来週の本曲会に西園流の「霧海篪」を出そうと思っているのですが、まとまりません。 [続きを読む]

受信: 2006年9月 4日 (月) 23時58分

« メリからカリへ | トップページ | 練習で »