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井上照影氏CD

井上照影氏のCDを入手しました.1996年の録音.

根笹派錦風流宗家井上照影氏の演奏する根笹派全10曲の演奏です.

「調」は照影氏の独奏,他の9曲は連管.

コミ吹きが,聞えてくる範囲ではユリ(ビブラート)に感じられるのに驚きました.

宗家の演奏ですから,これをその流派伝承の演奏法として聴いてみます.ただ,演奏以前の問題として,毎回の息を吸う際にズズッという音を出す癖はやめられたほうがよいと思います.

ところで,連管の相手は誰?

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尺八の音程

吹き込みを少しずつ修正して発音(と言うのかな?)が良くなると,余裕が出てくるせいか,音程のわずかなズレが気になってきます.または修正の影響で新たにわずかなズレが起きるのかもしれません.今日も,わずかにメリカリを加えたり,それがうまくできない場合(特にヒ甲以上の高音)はわずかに指をかざしてみたりして音程の修正を試みました.

どんな楽器でも音程は少しずつズレていて音ごとに修正するのは当然ですが,尺八での私の場合は,吹き込みの修正をするたびにこのズレが変わるような気がして,なにやらいつも新たな対応をしているみたいです.

ちなみに,五孔は孔から2センチくらいまで指を近づけると,もう音が下がりはじめますね.すっきりした音を作るためには五孔の指は特にきびきびと動かさないといけないと思っています.

今日はいつもの練習に加えて,久しぶりに「松巌軒鈴慕」を練習してみましたが,今までどおりボロボロです.

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霧海ジ

この2週間ほど,久しぶりに霧海ジを集中して練習できました.

久しぶりの演奏だったので,一つ一つの音を確かめて修正しながら...という練習でしたが,なかなか面白かった.

その結果;
これまで長いと感じていた曲なのですが,今は,そんな感じは全くしません.演奏していて楽しい曲です.

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霧海ジの音階

昨日の,フレーズ最終音についての考察は,以前にも書いたように;
ロ=イ=ハ四五メ(またはフ)=ツ(大メ)=D,また,レ=ウ=G
として行いました.

現在の実際の対山派の演奏はそうなってはいません(少なくとも私が習ったしばらく前には).でも,前回の考察ができるということは,音楽が既存の音階を使って生まれるという前提がある限り,本来はこの音程で曲は出発したのではないでしょうか.伝承の間にメリ音の音程がずれ上がっていったのではないかと私は考えます.

その原因が,音階に関する感覚の鈍感さによるのかまたはメリ込みの技術不足の結果なのか,それともそのような新たな音階感覚を望んで得たものかが,私にはわかりません.

その過程と原因はさておき,私にとっての課題は,私がどの音程を使うか,です.

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霧海ジのフレージング

神譜の霧海ジにはフレーズが記入されていませんので,自分で考えてみることになります.

(以下1尺8寸管の音程で説明)

いくらか恣意的なところもどうしても出てきますが,前奏を除くと,私は25のフレーズに切りました.フレーズの終止音は,14がD音,8がG音でした.一方,フレーズの始まりの音は,装飾音を除くと,11がG音,10がC音でした.つまり,ほとんどのフレーズがGかCで始まり,DかGで終わるのです.これだけみれば,概ね他の曲と違いません.

霧海ジの旋律の特徴は,多くの日本伝統音楽のように音が隣の音に移らず,離れた音程の音に飛ぶことが多いという特徴があって,それが莫とした印象を旋律に与えているのではないかと思います.

このようなフレージングを意識しながら,今日,あたらめて演奏してみたところ,これまでの漫然とした演奏と異なり,相当に新鮮な感じがしました.

また,「レレーレ(甲),イイー,レレー(乙)」(←実際には装飾音あり)という,階段を下りるように5音音階の核音を降りてくるフレーズも浮き上がってきたのは,一つの発見でした.

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霧海ジの冒頭

霧海ジの冒頭の一節,前奏(と,私が勝手に定義している)部分は,尺八本曲的な典型的な部分だと思います.

使われている音は,D音とC音の2つだけ.それでも退屈しないのは?

途中に乱れ拍子の連打があって,拍節に変化がつけられていることが一つ.もう一つはD音がロとイで使い分けられ,硬く強いロ音と,柔らかいイ音が交互に出てきて,変化がつけられていることです.

ロ音で始まりロ音で終了し,その中間に拍節の乱れで聞かせどころのある,完結した一つのフレーズになっています.

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霧海ジ

竹兄に刺激されて霧海ジの楽譜を読み直しています.これまで使ってきた対山派明暗教会譜は,他の曲でもしばしば同様ですが,細部を見ていくと良く理解できない部分があります.そこで神如道譜を参照してみたところ,意外なことに,ほとんど同じでした.さすがの神氏も「秘曲」には変更の手を入れられなかったのでしょうか.ただ,少し違っているところもありますので,それがヒントになるかもしれません.

それはともかく,今回,改めて感じたことは,「ハロロー」と「リイイー」が同じフレーズだということです.これまで当然のこととして全く異なったフレーズだと思って演奏してきました(特に対山譜では)が,聴いている立場で冷静に考えれば,同じ音程で,フレーズの表現が少し違うだけです.では,演奏する立場ではどうしましょうか? 私の答えは他日に.

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むかし,むかし,そのむかし

むかしむかし学生時代はラッパを吹いていましたが,その頃は毎日2時間の練習を重ね,土曜日には5時間ほど練習し最高潮に持っていきました.ところが翌日の日曜日に一日休むと月曜日は調子が崩れました.そしてまた2時間ずつの練習を重ねて土曜日に最高潮になりました.毎週がその繰り返し.

では,今の尺八は?

2,3日に一回の30分くらいの音出し.そして土日にはそれぞれ1時間から1時間半くらいの練習.

これで尺八が上手くなろうなんて,お天道様に恥ずかしい...かな?

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練習で

通常,練習に使っている尺八は1尺8寸管と2尺1寸管の2本だけですが,それぞれ少し違った楽器なので,持ち替えたとき,全部の音がまともに出せるようになるまで1週間くらいの練習が必要です.将来は長さの違う管を曲に応じて持ち替えて演奏したいのですが,このためには,同じ製作者の同系列の楽器が必要なのでしょうね.聴いている方にしても,楽器を持ち替えたとたんに音色が変わったのでは変ですから,考えたら,当たりまえのことかもしれません.

今日は,根笹派全曲を演奏しました.しばらく演奏を続けていると,途中で周りが見えなくなって,演奏後にとても気持ちよく,スカッとします(プレーヤーズ・ハイ?).

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霧海ジ

霧海ジは調性の無い,またははっきりしない曲だと思っていました.そのために霧の中に漂うような独特の雰囲気があるのだろうと思って演奏していました.久しぶりに楽譜(対山派明暗教会譜)を持ち出してしげしげと眺めてみると,そうでもないのでは? と,感じました.

旋律の流れをみて,22のフレーズに区切ってみました.一部に区切りが良く判らないところがありますので仮の区切りです.そして,その終止音を並べてみると...

現行の対山派の演奏は5音音階に正確には当てはまりませんが,楽譜上(≒伝承上)の音階として,
ロ=イ=ツ(大メ)=D,また,レ=ウ=G,
としました.

すると,22のフレーズ終止音のうち,15がD音,5がG音,残りの2がA音でした.最後の2つのA音は,チのカリで,もともと5音音階から外れた音なので,これを除くとすべてがDとGという,5音音階の中の核音でした.

楽譜に暗示されているとおりに音階を演奏した場合には,霧海ジでも明確な調性が現われるようです.ただし,そのような演奏を良しとするかどうかは,感性の問題でしょう.

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